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心臓がダンスをしているかの様に激しく動いている
力が抜けていく…
顔が…あつ…
「さとしー」
リビングから若い男の人の声がした。
「…ゆあ?」
姉の声もした。
人影が、擦りガラスのリビングのドアに映った。
スウッ
重なっていた手が、離れた。
彼を見上げる
さっきまでの悪ふざけをしてるような
少年の顔とは変わり
少し大人びた横顔
「今いくーーー」
「じゃあ、ゆあちゃん。またね」
彼は自然に
あたしの頭をポンっと触った
また…
真っ赤な金魚が一匹うまれた
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