0人が本棚に入れています
本棚に追加
夜の山の中で迷ってしまった三人。
普段でもあまり奥までこないので見たことない景色だった。
家に無事に帰れるかの不安が三人の頭をよぎった。
すると木の影で何かが動いた。
「今、何か動いたよね」
「そんなことないよ。気のせいだよ」
「そうだよ。かずちゃん気にしすぎだよ」
また木の影で何かが動いた。
三人ともその動いたのに気づいた。
「かずちゃん、賢ちゃん逃げよう」
三人は、無我夢中で走った。
何か怖い生き物に襲われるという不安と戦いながら山の出口を探した。
ある程度走ると息が上がり、3人は、立ち止まった。
「どうしよう、家に帰れるかな」
涙目になりながらかずちゃんは、言った。
「大丈夫だよ。なぁ裕ちゃん」
「その通りだよ。出口は、もう近いよ」
かずちゃんを落ち着かせる為に出口は近いと嘘をついた。
最初のコメントを投稿しよう!