第1章

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しかし、もうどうしたらいいかわからなくなってきて涙が出そうになってきた。 すがる思いで何か出口の場所のヒントがあるか周りを見渡した。 「かずちゃん、賢ちゃん帰れるぞ」 「本当に見つけたの?」 「うん、ほら見て」 「どこを見たらいいの裕ちゃん。 「そうだよ。どこを見たらいいんだよ」 「俺の指さしてる方向だよ」 指を探した方には、病院があった。 病室の明かりが目印のように光っていた。 三人は、必死に光の方に走った。走っていくうちに見たことある景色が見えてきてやっと山から出た。 「やった、山から出れた。」 「よかった。死ぬかと思った。」 「二人とも大丈夫?」 三人は、不安から解放され抱き合いながら涙を流した。 涙を流しながら自分達の家に向かった。 その帰り道に目印になってくれた病院があった。 三人は、大きな声で「ありがとうございました」と叫んだ。 その後、三人とも無事に家に帰った。家に着くとお母さんが帰って来ていた。 暗くなるまでに帰るという約束を破ってしまい、こっぴどく怒られた、
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