第1章

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三人は、山の中に入った。自分達の何倍もある木にクワガタや違う虫がいるか見ながら探した。 「裕ちゃん、賢ちゃんこの木見て」 「どうしたんだ。かずちゃん」 「カブトムシがいる」 「本当だ。すげえよ、かずちゃん。」 「なんだ。カブトムシかクワガタじゃないのか」 「かずちゃん、捕まえなよ」 「いいかな。捕まえて」 「いいんだよ、だってかずちゃんが見つけたんだから」 「じゃあ捕まえるね」 かずちゃんは、慎重に近づき虫取り網を構え狙いを定めた。 呼吸を整え狙いにめがけ網を振った。 網の中でカブトムシが暴れている。 ゆっくり地面に持っていき暴れているカブトムシを手で掴み虫かごの中に入れた。 「やった、捕まえたよ」 「よかったなぁ。かずちゃん。」 かずちゃんの表情は、とてもニコニコしていた。大事そうに虫かごを見つめている。
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