第一章

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水深三十メートルの海底。 透明度は低く、 真っ暗ということはないが、 暗く、視界は悪い。 魚の姿もあまり見かけない。 ひたすら、海底を金属探知機で探知を続ける。 それまでは、 もっと浅い海域での探査を行っていた。 潜水時間は短くなり、 時間はより限られてしまう。 何の成果もないまま、浮上する。 ダイバーは、五人、 その内の一人、親友で、 海洋考古学の研究も行っているエドガーが話し掛けてくる。 「まだ、続けるのか? そろそろ、資金がな…言いたくはないが、 私しか、こんな話はできないだろう」 エドガーの言葉には、耳が痛い。
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