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すると、
ケニーがひょっこりと浮上してきた。
「ケニー! 何をやっている! 遅い!」
ジョンが怒鳴っているにも関わらず、
ケニーは、けろっとした顔で、手を振った。
ケニーは、
酸素ボンベを下ろすと、
自慢げに、
二枚の銀貨を見せた。
視線が、その銀貨に集中する。
この時ばかりは、
疲れも忘れ、
一様に笑顔になる。
「それで遅くなったのか! 時間は守れ! 何かあれば、
どうする気だ!」
ジョンだけは、ケニーを叱った。
「まあ、でも、よくやった。
休憩後は、その場所を重点的に探査する」
「はい! 気を付けます。
それと、他にも、たぶん、
船首の女神じゃないかと思うんですが」
ケニーは、カメラをジョンに見せた。
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