#02 * 雪将

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彼女といるのは凄く楽しい。 ただ会話において、多少…… いや、相当な困難が生じる。 あの日以来、 歌子さんはメモを書かずに、直接話しかけてくるようになった。 その代わり僕が、彼女の口の動きに集中しないといけない。 初めて話した時、 聞こえないものを「聞こえる」と答えてしまって以来、 今更すぎて真実を打ち明けにくい……
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