ミッション1 ~秘密文書を入手せよ~

4/6
前へ
/8ページ
次へ
『こちらレンダー、状況はどうだスパイス』 エージェント スパイ・スミスは歴史的図書館が目の前にある住居の2階の窓から、双眼鏡を使い図書館を見ていた。 耳に着けている最新型の小型無線機から、同僚のレンダーという年上の男から無線が入るが、エージェント スパイ・スミスはそれを無視する。 (もうすぐ取引の時間だな・・・) ここで、今回エージェント スパイ・スミスが請け負った任務は、とあるテロ組織の末端メンバーから組織の幹部リストを奪えというものであった。 そして今、ようやくテロ組織の末端メンバーが幹部リストを持っていおり、そのリストをまた別のテロ組織に渡すという現場だった。 つまり、テロ組織の末端メンバーはスパイだ。 別のテロ組織Bが送り込んだスパイなのである! 『聞いているのか、エージェント スパイス!!』 ピーガガガッ!!と耳に装着している最新型小型無線機から大音量が流れた。 「うが!!?」 おかしい。 この最新型小型無線機は、周辺の音を感知しその場の音量にふさわしい音や、隠密モードに設定しておくと、嫌でも小さい音になるにも関わらず・・・ 「隠密モードのはずなのにッ! 何故!?」 『スパイス、状況をセ・ツ・メ・イするんだ』
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加