序章

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 アニメやライトノベル、ゲームなどでよくある典型的な物語の始まり方と言えばなんだろう。主人公がいきなり勇者になったり覚醒したりなどして始まるものだろうか。はたまた日常生活の中を美少女が突然現れてハチャメチャにするものだろうか。例として思いつく典型的な始まり方はこんなものだろう。変な仙人や長老から今からお前は選ばれし者だ。とか言われたり、空から美少女が降ってきたりと……  だが、俺はまずこう言いたい《あり得ない》と。  まぁ、当たり前だ。まず仙人やら長老がこの時代にはいないにも等しい。というか七十億分の一の確率で勇者とかになれること自体奇跡だ。それに上空何千メートルか分からない所から美少女が降ってこようものなら受け止める側はただではすまないだろう。というか確実に死ぬ。補足するなら美少女も普段着か何かで降ってくるのだ。気圧や酸素とかそこら辺はよく分からないが、地面に着く頃には生きてるかも怪しい。  結論から言えば、フィクションだから。フィクションだから面白い。 フィクションだからあり得ない。フィクションだから憧れる。
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