第1章

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 俺もダイレクトメールの宛名書きの仕事だけじゃなく、今では経理の仕事の補助をさせてもらったりしている。そんな時、資料作成中に一桁ミスをしてしまい大騒ぎとなったのだ。  俺は慌てて過去に戻り、そのミスをなおしたのだが、世界はそのままだった。  タイムトラベル出来るし、世界もある。  じゃあ、どうして小夜と別れると願う時だけ、あんなことが起こるのだろう。  風呂に浸かって考えても、その答えは何も出てこなかった。 「いい加減出なさいよ」  小夜が突然風呂場の扉を開けて、俺を睨んできた。  コハルが産まれて、本当に俺への当たりが強い。  が、そのコハルも能力が使える事が分かった。  転生を繰り返しているというし、何か一緒に考えることが出来るかもしれない。 「何一人でにやにやしてんの。早く出なさい。コハルの食事も終わったし、さっさと食べてほしいの」 「今日はなに?」 「カレー」
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