1人が本棚に入れています
本棚に追加
苛々したように言う言い方はどこで覚えてきたのだろうか。
それに、相変わらずカレーばっかりだ。
小夜はそれだけ言うと、扉を閉めて行ってしまった。
俺は風呂から出ると、Tシャツにジャージを着て、コハルと小夜が待つリビングへ行った。
今は1LDKの部屋に住んでいる。
小夜との約束通り、部屋も住み替えたし、その後は上手く妊娠だってしたのに、どうして俺は幸せだと思えないのだろう。
「おっ。カレーの良い匂い」
「今日はシーフード」
「美味そうだな」
小夜は台所で盛り付けてくれているらしく、声だけ聞こえてきた。
コハルはどこだろうと探すと、ベッドにいた。
俺は早速コハルに思考で会話をしに行く。
『コハル』
おもちゃで遊ぶコハルは、俺にビックリしたようで目を見開いた。
最初のコメントを投稿しよう!