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「まあ、慣れてきたからな」
「ふーん」
今にも鼻で笑いそうな小夜に俺は苛々し、カレーをかき込んだ。
「コハルはいいのか」
「そうだね。食べたら見るの変わってね。私も少しゆっくりしたいから」
「分かった」
そう言って、小夜はカレーを食べる手を止めて、席を立った。
コハルの事となると、俺の事なんてどうでもよくなる。
俺達は、どこかコハルが産まれたことですれ違う家族になった。
俺はため息を吐いてから、小夜が作ったカレーをかき込むように食べると、味わうことなく、小夜に声を掛けた。
「食ったから、今度は俺がコハルの面倒を見るよ」
「もう食べたの?」
小夜の声がやたら大きい。
最近はコハルが立つようになって手イタズラをするようになり、怒ることも増えたせいだろうか。
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