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3 ✨プラチナのペンダント
この時期になると思い出す……
その頃僕には、五歳下の付き合ってる彼女がいた。 ショートにした髪がとても似合う、少しガサツな所もあるんだけれど、馬鹿みたいに正直なその子が僕は大好きだった。
一緒に過ごす、最初のX'mas…彼女の誕生日がイヴにとても近かった事もあって、僕は柄にもなくプレゼントを奮発しようと心に決めていた。
「プレゼント、何がいい?たいした物は買えないけどさ」
「そんなの、イイわよ本当に。。」
「聞かずに買おうと思ってたんだけど、、どうせなら欲しい物がいいかなって。どんな物でも嬉しいとか、言わないでくれよな」
…彼女は少し考えて、小さな口を開いた。
「贅沢言っていいなら、プラチナのペンダントが欲しいな。最近自分で買おうと思ってたから」
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