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二月にしては、さほど寒さを感じない廊下には、視線の随分先に生徒がまばらに見えるだけだ。 今この瞬間、学年中が大騒ぎするような出来事が起こっているなんて誰も思わないだろう。 自分ですら、何度も目を擦こすりそうになるほどなのだから。 でも、これが。この時が。 私と「彼」との はじまりで、終わりの瞬間だったなんて 思いもしなかった。 ←
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