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ジンは、国家スパイだ。
私の誘拐計画を企てていたマフィアグループ『クライム』に潜入し、私を自らの手で誘拐した。
だが最終的には、私を生かすことが目的なのだ。
むしろ、他のクライムのメンバーよりもジンの傍にいるほうが、危害を加えられるリスクは減る。
全ては私を守るため。
相手はマフィアでも香港人でもない。
日本の公安。
これは、仕事なの。
私に優しくしているのも、仕事のうち・・・
任務だから。
にも関わらず、私に愛の告白を受けたら、きっとバカにされるに違いない。
ユリエはそう思っていた。
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