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「信稀くん!…そんな言い方ないじゃない」
「寧々、お前いつから俺にそんな口聞けるようになった」
そう言って信稀は彩綾を庇おうとした寧々を責め、さらに今日いた面々に同意をとった。
「お前ら、突然やってきたこいつをどう思う?俺たちの教室に不要だと思うやつは挙手」
「信稀くん!…いくらなんもやっていいことと悪い事がある」
愛がそう言うも、ほとんどの人はお互いの顔を見合わせ様子を伺っていた。
だが、「いいから早く手挙げろ!」という信稀の迫力に押され何人かがちらほらと手をあげ始めた。
ここに、味方はだれもいない。
そう思った時。
「ねえ、みんな冷たくない?」
その声の方を振り向くと、そこには窓の近くに座った美少年が緩やかに笑っていた。
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