第1章

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古びた駅の静かな待合室で交わされる、若い男女の他愛のない会話。 B「ずっと思ってたけど、お前さ……」 A「……何よ?」 B「何気に胸でけぇよな」 A「そりゃあ、頑張ってバイトしてお金かけたもの」 B「金?」 A「女の子になるためにね……」 B「えっ……?」 A「男の娘じゃ納得できなかったから」 B「…………」 よくわからないがこれが今の若者たちの青春のやり取りなのかな、などと思いつつ、駅長は頬を緩めて珈琲に口をつけた。
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