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とにかく女性陣ふたりが、安心して龍一に身を任せた結果、
リフトに乗って、楽しんで、滑って降りて来られるようになった。
まだスキーを履いて2時間のふたりだから、上々の出来といえよう。
そこへ、それまで好き勝手に滑っていた皆人が、颯爽と降りてきて、
「そろそろ昼だから、上のイリュージョンコースへ行こうぜ。
あっちの方が空いてるし、それだけ滑れれば、乃亜たちでも降りては来れるっしょ」
皆を誘った。
せっかく来たのだから、スキー場の全コースを見ておきたい、というのは人情である。
それに、
「あっちのロッジは、その名もビーチテラス。それこそ山のてっぺんからの絶景が楽しめる、サイコーのビューポイントだぜ」
この誘いに、美百合はがぜん乗り気になった。
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