第1章

2/2
前へ
/2ページ
次へ
その時間、駅のホームにはあの子がいる。 電車を待つ間にいつも小説を読んでいる彼女は、内容に夢中でいつも一本電車を逃す。 それを知っていて俺はわざと何も言わずにいる。 そのタイミングで顔を出す。 A 「あなたも乗り遅れたの?」 B 「ん……そんな感じ。一緒に待ってもいいか?」 知っているだろうか? 微笑む彼女との、少しの間のその時間を楽しみにしている俺が、どんなに幸せか。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加