第1章

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田舎の無人駅に読書中の女の子 それはクラスの委員長だった B「あ、Aさん。えっと…え~…こんにちは…?」 なんて声をかけようか迷った末、ごく普通の挨拶になってしまった 情けない… A「あ、Bくん。今部活終わり?野球部…だったっけ?こんなに暑い中で練習でしょ?大変だね」 B「あ、ありがとうございます。でも正直レギュラーになれるかわからないっす」 A「Bくん真面目だもん、大丈夫だよ。それと同じクラスだからかしこまらなくてもいいよ?」 B「いや…あ、はい…じゃあ…。そう言えばAさん、俺が真面目だって話はどこから…」 A「あ、あれ??それね…!」 彼女はうつむき、少しして恥ずかしそうに顔を上げた A「実は…1年の頃からBくんの一生懸命なところを見てて…。かっこいいなって…。それでね…私らしくもないんだけど…Bくんのことがずっと前から…」 蝉時雨の中 俺の野球に捧げた青春にも、とうとう春が訪れた。image=494968447.jpg
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