0人が本棚に入れています
本棚に追加
田舎の無人駅に読書中の女の子
それはクラスの委員長だった
B「あ、Aさん。えっと…え~…こんにちは…?」
なんて声をかけようか迷った末、ごく普通の挨拶になってしまった
情けない…
A「あ、Bくん。今部活終わり?野球部…だったっけ?こんなに暑い中で練習でしょ?大変だね」
B「あ、ありがとうございます。でも正直レギュラーになれるかわからないっす」
A「Bくん真面目だもん、大丈夫だよ。それと同じクラスだからかしこまらなくてもいいよ?」
B「いや…あ、はい…じゃあ…。そう言えばAさん、俺が真面目だって話はどこから…」
A「あ、あれ??それね…!」
彼女はうつむき、少しして恥ずかしそうに顔を上げた
A「実は…1年の頃からBくんの一生懸命なところを見てて…。かっこいいなって…。それでね…私らしくもないんだけど…Bくんのことがずっと前から…」
蝉時雨の中
俺の野球に捧げた青春にも、とうとう春が訪れた。
最初のコメントを投稿しよう!