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第4話 眼鏡に隠れた素顔
(B)
君♪
眼鏡を外したら
もっと可愛いんじゃない?♪
(俺の感がそう告げた…)
ねぇ♪メガネ外して見せて♪
(俺はこの時どうしても女の子のメガネを外したい…ただ外して素顔を見たい…その衝動にかられた)
(A)
…………
(B)
じゃ
俺が勝手に外しちゃおっかな~♪
すぅ~
(俺は辛抱たまらず
女の子のメガネに
手をかけた)
(A)
………
(B)
素顔を見せて♪
カチャ
(俺は後悔した)
(浅はかな感を信じた自分の愚かさを憎んだ)
(足の震えが止まらない…
(そぅ例えるなら…
生まれたての子鹿のような…)
ガタガタガタガタ…
ごっごめん…
メ…メガネ…返すよ…
ハッ…ハハハッ…
み…見なかった事に…しとくね…
ブルブル…
(A)
この事…
もし誰かに喋ったらどうなるかわかりますね?……
(B)
だっ大丈夫…
俺は…
何も見てないです…見てないです!!
(俺は後悔しながら全力で逃げた…)
月日が過ぎ…
10年後…
俺は
まだ生きている…
いや
生かされているのか…
メガネを外した
あの子の目は
沢山の小さな目の
集合体だった…
その小さな目の集合体が一斉に俺を見つめていた…まるで餌を見るような目付きで…
あの時の恐怖は
未だに忘れてはいない…
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