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俺が住む町の古いとある駅で俺はいつものように電車を待っていた。
幼馴染みだった奴と話しながら。
B「本当に何処いても、読書だな。」
A「うんッ!だって面白くて読み出すと夢中になるんだもん。」
切ない。
ずっと小さい頃から一緒でずっと好きだった。なのにコイツは阿呆だから読書してると油断が生じる。
B「だからお前……事故って死んだりするんだよ。」
好きだったからこそ今現在のこの状況がすごく切ないのだ。
A「うん、ごめんね。」
それに本人も知っていた。自分はもぅこの世にはいないモノ。昨日、事故にあって死んだってことを。
だから今君が見えてる間に伝えたい。
ずっと言えなかった言葉を……。
B「阿呆だけど、そんなお前が好きだった。」
彼女は泣いてる様で笑っていたような気がした。
俺は「じゃあな。」とだけ言い残してやって来た電車に乗った。
それがあいつとの永遠の別れだった。
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