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美百合が、龍一の美しい姿にときめくと、閉めたばかりの胸元のボタンが、弾けて外れてしまう。
続けざまに上から3つのボタンがポロリと解け、豊かな胸が解放を喜ぶように、たゆんと揺れた。
どうやら胸だけが、サイズに合っていないようだ。
龍一の頬が少しだけひきつる。
「早く来い!」
少々乱暴に踏み込んで、美百合の頭を捕まえる。
美百合の頭をパーカーごと腕に抱くと、
「まったく、とんでもないじゃじゃ馬だ」
腹立たしげに、息を吐いた。
「一体どこまで俺を妬かせれば、お前は気がすむんだ」
美百合の頭の上で呟いた。
抱き寄せられた体を、少し突っ張るように抵抗していた美百合は、
龍一のセリフに、とたんに大人しくなり、龍一の胸に身を任せる。
十分にその反応を確認してから、龍一は美百合の顎をそっとあげさせた。
「昼間っから、そんなに誘惑して、一体どうされたいんだ?」
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