あのね……

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龍一は目を細め、美百合の全身を眺めやり、魅惑の微笑みをその頬に浮かべる。 「いくらでも言ってやる。ベッドの中なら、ずっとだ」 カーテンも開け放しの寝室のベッドに、美百合の尻をすくって抱きあげると、連れていった。 そして、戸外の地面には――、 痙攣するように火花を散らす、壊れた機械仕掛けのスズメが一羽、   転がっていた――。   Fin
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