珍客。

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 田島宅にて身支度を整えた陸攻は、朝飯もそこそこに垣戸島を出て沖縄本島那覇に向かっている。 我ながら大胆とは思うものの、陸攻はどうしてもとあることを確かめたかったのだ。 腕時計の針が午前8時を過ぎた頃である。 「普段の俺らしく…か。 早速そうさせて貰うよニィニィ、みさき」 那覇港に向かう渡し船の上でふと呟く陸攻。 やがてその目に、いつものように活気づく那覇港の様子が映るのであった。 その脳裏には、三年前帝都にて敢行されたおたつちゃんこと綾杉たつお助け作戦時の一場面が浮かんでいる。 「普段の俺なら… こうせずにはいないよニィニィ、みさき」 再び呟く陸攻。 やがて渡し船が岸壁に舳先を繋ぐと、きちんと運賃を払い陸攻は那覇市街へと向かうのであった。
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