第1章

8/8
前へ
/8ページ
次へ
し、しまった! これ、絶対3年生! しかも色んな人に見られてる! 時間がゆっくり流れてるみたいで、私の頭の中では色んな考えが飛び交っていた。 顔がドンドン赤くなってるのが分かる。 すると、ぶつかった人が私の肩に手を置いた。 ヤバい!と思って顔を上げると、そこには休み時間にLL教室から見ていた山中センパイが驚いた顔で私を見ていた。 「ごめん!大丈夫?!」 うーーーわ、、、やっちゃったよー! 山中さんだよー! すんごい勢いでぶつかって、ほんっと、こんなブスが… あー、ヤバいヤバいヤバい… 次第に山中センパイの後ろから他の3年生が顔を出し、どうした?と聞いていた。 その後ろからたかちゃんが「あず?」と顔を出したので我に返り、「スミマセンでした!」と90度に腰を折って山中センパイに謝罪をして、ろくに綺麗なお顔も拝見せずにダッシュでその場を立ち去った。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加