第1章

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ー7年前ー 高校2年生、17歳の夏。 遊びすぎて勉強をおざなりにした私は、夏休み明けの実力テストで成績を一気に落とした。 夏休みの宿題は、始業式の1週間前から取り掛かった。 右手首は腱鞘炎手前。 始業式の日、肌はすっかり小麦色だが、目の下はクマで更に黒くなっていたことを大爆笑された。 そんなバタバタで2学期をスタートしたせいで、実力テストは予想通りボロボロ。 夏休みの1ヶ月間で1学期に得た知識はほとんど消えた。 おかげでハーフで行う英語の授業は賢いAクラスから降格。 平均点以下が集められるBクラスだ。 おまけに教室は隣の新校舎へ移動。 散々サボってきた自分に怒鳴り散らしたかった。 英語の授業は週3。 火曜の2限 水曜の4限 金曜の2限 Bクラスで授業を受けるのは何の問題もない。 先生も面白いし、授業もゆっくり進めてくれる。 問題点は、新校舎に移動しなければいけないこと。 なにより面倒くさい。 休み時間も全くゆっくり出来ない。
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