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北海道の七夕と言えば竹が無いので柳や笹に短冊つるすのが一般的。ですが子供たちはそんな事よりも夢中になる事があります。
「ローソク出ーせ出ーせーよ 出ーさーないとかっちゃくぞ おーまーけーに食いつくぞ♪」
此の囃子歌を歌って、町内を回ってお菓子を貰う「ローソクもらい」が何よりの楽しみです。
因みにこの歌にはいくつものバリエーションがあり、上記は一般的な札幌や旭川、遠くは遠軽なんかで歌われています。
函館「竹に短冊七夕祭りおおいに祝おう蝋燭一本頂戴なー」
小樽「今年 豊年七夕まつり ローソク出ーせー 出ーせーよー 出ーさーねーば かっちゃくぞー おーまーけーに 喰っつくぞ 商売繁昌 出ーせー 出ーせー 出ーせーよー」
といった具合に北海道でも大きな解離を見せています。
起源につきましては江戸末期の安政二年の函館の風俗記に
「子供たちは七夕に柳をくくり付けた燈籠を持って笛や太鼓を持って囃し立てて歩いている」
との記述があるんだそうで(蛯子七左衛門著『函館風俗記』より)、これが海を渡った対岸の津軽方面のねぶたのならわしに似ており、此れが起源である、という話があるんだそうです。
最近は防犯の観点等でやらなくなった地域も多いようですが、灯りも提灯から懐中電灯へ、更には自転車移動をしている団体もいれば、明るいうちに回り始める団体もいる等時代とともに変化してきている風習でございます。
因みに、私の父母世代(昭和30年代後半から40年代前半)は本当にローソクが出てきた、何てことがあったそうです。因みに、私が小学生の頃にもそんな家がありましたっけ。実は内心ガッカリしちゃうんです(^_^;)
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