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「大丈夫、花梨ちゃんはおかしくなんかないよ。ほら、僕も」
そう言ってふわりさんは繋いでいた手を自身の裸の胸に当てた。
「……あつーい…」
「だろ?僕も花梨ちゃんの熱でくらくらするよ。眩暈を起こしてしまいそうだ」
フッと笑ってくれる彼の笑顔を見ると、途端に安心感に包まれる。
そして、大きくて少し早めの鼓動が鳴っているふわりさんの胸の暖かさを、私はじんわりと感じていた。
「私も…くらくらする…ずっとこんな感じなの?」
「ははっ、ずっとじゃないかな?多分、それどころじゃなくなると思うから。
えっと……これから色々と恥ずかしい思いをさせちゃうかもだけど……いい?」
いい?なんて聞きながら、凄く期待に満ちている瞳になっている事は私でもわかった。
そんな彼が可愛らしくて笑いながら首を縦に振る。
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