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「もう起きてますから大丈夫ですよ~」
くらいの軽いノリで良いんだけど…。
と思ったが、サボれるならしめたモノだ
とも思ってしまったので、言わなかった。
「『代わりにナル君にはセリフを
叩き込んでおきますから!』って
返事しておいたから問題無いわね」
アヤちゃん、余計なお世話です。
「うーん。あたまがー」
「仮病を使っても駄目よ。
ナル君は演技が大根(下手)だから
全てお見通しよ」
幼馴染みくらいの腐れ縁のある
アヤちゃんには通じない。
この後も、アヤちゃんは引き続き
「一口のぷりん堪能ショー」を
再開したしたのだった…
キーン。コーン。カーン。コーン…
予鈴は授業が無くても鳴る。
時間的には、12時50分といったところか。
「理ノ家先生。
このぐらいで宜しいですか?」
「ああ。良いよ。もう保健室で
<タレント>を使うなよ」
「すみません」
ようやく冥とウェンディの片付けが
終ったようで、教室に戻ろうとしていた。
「ウェンディ!ありがとうな!」
ウェンディを呼び止めて、
先程のお礼を言っておいた。
「どういたしまして」
ウェンディは僕の役に立てたのが
嬉しかったようだった。
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