保健の先生・その後

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「冥さんにもお礼を言っておいてね」 「なんでよ?」 「ヤバイと思ったから、冥さんに Tellして話を上手く合わせるように してもらったからね」 どの時にTellしたのかは、敢えて聞かない。 アノ時だと僕は分かったから。 「ウェンディは冥と『波長が合う』の?」 「えぇ。よく一緒に出掛けたりするからね」 「そうなの!?」 一番ビックリしていたのは アヤちゃんだった。 「ほら、アヤって冥さんと仲悪い みたいじゃない?しかもアレでしょ。 わたしの用事にアヤは うんざりしてるでしょ?」 「…ぇぇ、そうね…」 「冥、ありがとな!」 僕は冥にお礼を言うと、冥は照れた。 「私に出来る事があれば何でもするぞ。 用事があったら遠慮なく言え。 私はナル君の為ならなんでも聞くぞ。 なんなら、私と『波長を合わせて』も 良いんだぞ。 っていうか、合わさせて(照)」 冥は頬を赤らめて照れながら言う。 ツンデレとはこういう人を言うのか、 と思ってしまった。 僕も断る都合は無かったので、 遠慮なく「フレンド登録」させてもらった。 アヤちゃんのアツい視線を感じながら。
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