2人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーーーー
「歌子さん……」
ドアから顔だけ出して、図書室に入ろうとしない彼を、
手招きして促した。
「昨日はごめん……ちょっと熱が出てて……
いや、もう治ったから大丈夫なんだけど!その……」
うなずき
「連絡しようかと思ったんだけど、電話かけても、その……
歌子さんは出られない、から……家の方が出ると……その……」
<だいじょうぶだよ>
「本当に……?」
<うん すこし しんぱい しただけ>
「ごめんね……」
私は首を横に振った。
バッグから読み終わったアルケミストを出して、差し出す。
「これ、読み終わったの?」
うなずき
「借りて、いいの?」
うなずき
「ありがとう!さっそく読むよ!」
ーーーーー
最初のコメントを投稿しよう!