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(……っ)
べちん!
<だめでしょ>
我慢できず叩いてしまい、自分でもびっくりして顔を背けた。
どうしよう……凄く驚いた顔してた……痛かったかな……
こんな時に雪将くんの心配なんて、私、どうかしてるのかも。
思わず笑ってしまい、それをごまかしたくて本を手に取る。
ーー彼の手が、私の手に触れた。
無視よ、無視! 雪将くん、熱でどうかしてるんだ、きっと。
「好きだよ。」
思わずページをめくる手が止まってしまう。
「歌子さんのことが、好きだ。」
うなずき
「まだ出会ったばっかりだし……」
うなずき
「信じて貰えないかもしれない、けど……」
うなずき
「でも、本当なんだ。」
うなずき
「その……っ……えっと、だから……僕…と……」
「つ、付き合っては、くれませんでしょうか?」
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