プロローグ

4/4
前へ
/17ページ
次へ
漫画などの創作物を見ていると思うのだ、どうしてストーカー等負の要素の強い女性というものは、いつだって高いポテンシャルを発揮出来るのだろうか 一般的な女性とは思えない程に力が強く、足が速く、それでいて大体可愛い。 そういえば、以前昔からの友人にこの話をした際には、ストーカー女性養成学校なるものの存在を朝日が昇るまで議論したこともあったな。あれは実に笑えた。 そんな事を考えていると視界が暗くなる それにしても何故刺された背中に痛みがないのだろうか 自分が痛みに強いという自覚はある、しかしながら所詮は一般的な耐性に留まるとも自覚している その程度の耐性、その程度の人間だ、刺されればかつて無いほどの激痛が走るのではないだろうか、それなのに今は何の痛みも無い 瞼を閉じながら思考を巡らせていると、やけに長く意識が続くことに気付いた。 気絶か死ぬかした場合には、体験こそした事は無いが意識も無くなっているのでは無いだろうか。 もしかすると早々に諦めていたが自分は生きているのではないだろうか? そう思って目を開けると、そこには 見渡す限りの大草原に、全裸で佇む自分一人 「……うそん」 久し振りに困惑した気がした。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加