第1章

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昔、俺は恋をしていた。 あの駅で1人読書をする後輩の彼女に… そして俺は二度と戻らないとあの子に誓ったのに、ここにまた戻ってきた。 「二度と戻ってこないんじゃなかったんですか?」 背後からあの子の声がする。 「ちょっと忘れ物してさ…気づいたのも最近で、な」 「しっかりしてくださいよ」 「俺が忘れてたのは一つの言葉だよ。二度と戻ってこないの続き」 「聞いてあげますよ。俺はこんな田舎で生きていくつもりはない。だから二度と戻らない。はいどうぞ」 「一緒についてきてくれないか?」 「ベタベタな展開ですね…30点もあげられません。でもついていきます」 俺は一つ見落としていたことがある。 彼女は数年たっても同じ制服のままだったことだ。
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