急襲

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オリンポス……の住民? 杏奈は相手を知っている様子だった。 「3200って……」 新撰組で言えば、組長より一回り低いクラスに値する強さだ。 他のチームの幹部クラスなのだろうか? ロボットが……。 杏奈が敵を見るその眼差しに恐れはない。 冷静な表情で、辺りを見渡しているロボットを見定めている。 「何なんだよ!あのロボット!」 俺の言葉に、杏奈は直ぐ様答えた。 「海外から来たのよ。チーム名、【アレクサンドロス】。鉄の巨人と呼ばれている彼らは、主にブラックアウトの中心と呼ばれているオリンポス周辺を拠点として活動しているの」 「チームって……」 「ちなみにロボットじゃないわ。人型機動兵器。乗っているのよ。あの中に人が……。何のためにここへ」 乗り物ってことなのか。 茫然と聞く中、杏奈は驚愕の一言を放った。 「運が良かったわ。アレクサンドロスの最低クラスで。これなら何とかなりそう」 そう聞いた時、さっきまで何気なく話していた杏奈の言葉を思い出す。 日本はレベルが低い。 アレクサンドロスってチームは、最低クラスが3000ってことなのか?
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