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ルイは、男性の死体を人形の様に操れる特殊な能力の持ち主だ。
命力を注ぎ込んだ分だけ、人形は自分の思い通りに動かせる。
その人形が良質、つまり強い人間ほど比例して性能が高い。
保有出来る人形は最大で六体までだが、同時に繰り出せる人形は半分の三体までに限られている。
自分よりレベルの高い人間は扱えないのが難点だが、一番面白いのは……。
「新しい人形達ね」
シャルキーが唇を緩ませて、ニヤッと小さく笑った。
卑弥呼を見ると、やはり複雑な感情が否めないのか、その光景から俯いて目を逸らす。
そりゃ、そうだろ。
ルイが繰り出したのは、先の新撰組との戦いで手に入れた新しい人形達。
花畑に現れた新しい三つの人影。
浅葱色の羽織は所々が破け、背中の部分に描かれた誠は死人が背負ったものである。
「あれは私が殺した人だわ」
シャルキーが指差しながら言った。
現れたのは、新撰組の中でも最高峰の戦力だった、ミラ、牛若丸、徳川家康。
そう、面白いのは生前までに使用していた能力がそのまま使えること。
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