メインストーリーの罠

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────同時刻 ■五芒星■ ブルーダイヤモンド本拠地 「はは。約束だぜ。俺を二番目の座で入れやがれ……」 ブルーダイヤモンドの規模は、かつて存在したメビウスの輪とほぼ同じ程度の組織。 新しく五芒星に入ったブラックスターを除き、他の三チームに比べれば、人数の多さは少ない方である。 他に変わったことと言えば、本拠地の場所は、五芒星の中で唯一、謎に包まれていること。 そんな場所に、ある一人の男が辿り着く。 突然の敵の襲来。 チーム内が慌ただしくなったのは言うまでもない。 ブルーダイヤモンド側が、どうやってここを調べたのか追及する前に、男はこう言った。 「俺を、あんた達のチームの二番目の座として入れてほしい」 ブルーダイヤモンド側にとっては、あまりに予想外の言葉。 当然のことながら、ブルーダイヤモンドの二番手に立つ者は、男の失礼極まりない言葉に憤慨した。 しかし、ブルーダイヤモンド側が戸惑いを見せたのには、別の理由があった。 ある程度は有名な男だったからだ。 つい最近、無くなってしまったチーム。 正確には、ブラックスターに潰されたチームの二番目に立っていた男。 希少な氷のスキルインジェクションを持ち、全世界に配信されたメビウスの輪との戦争の映像では、三大兵器の一つであるポセイドンの攻撃を止めたことは、誰の目にも印象に残っている。 何より驚いたのは、誰もが死んだと思っていたから。 男は、元新撰組副長の土方歳三だった。
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