夢の終わり-2

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溶かした様な顔面の皮膚。 その傷は新しいものであることが、誰の目に見てもわかった。 思ってはいけないことなのかもしれないが、酷い有り様。 全面に広がる縦に入った無数の皺(しわ)は、一本一本が非常に深く、肉を垂れ下げている。 これがシンデレラ……。 火傷に、火傷を重ねて作られたような深い傷。 それでも、シンデレラと証拠付けるものがたった一つ残されていた。 瞳。正確に言えば、眼球だけは元の美しい色と深みを保っている。 「そ、それでは靴を履いてください」 狼狽えた大臣が、まるで化け物でも見たかの様にシンデレラへ靴を進める。 そんな中、おじさんを見てみると、靴を履こうとしていたシンデレラを真剣な表情で見守っていた。 『今は呪いがかかった状況というわけか』 いや。違う。誰かの手によって、つい数時間前につけられた傷だ。 シンデレラは弱々しく、自分のボロボロの靴を脱ぎ、細い足をゆっくりとガラスの靴へ向ける。 しかし、予想外なことがここでまた一つ起きた。 シンデレラの足首は、何かによって叩かれたのか、酷くむくんでいた。 異常なまでに腫れた足首。 何でこんな話を……。 必要があったのか? さすがに予想外だったのか、仁は不安そうな表情を浮かべていた。 シンデレラがガラスの靴へ入れるが、むくんだ足がそれを許さない。 な、何で? こんなことが……。 ふと継母に視線を向けると、不気味に笑っていた。
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