βl@ck★OUT連邦会議

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運命ってやつなのかな。 皮肉だよね。だってさ、選ばれた存在であるヒカルの恋人は、黒田さんの姪の櫻井京香でしょ? その櫻井京香は……。 ヒカルがブラックアウトをプレイしている目的は、櫻井京香を助けるため。 「各自、その日が来るまで準備を整えておくように」 世界の王補佐のリーダーが言った。 会議が終わると同時に、波紋の様に広がるざわめき声。 隣を見ると、沖田は直ぐ様、帰る用意を整えていた。 「では。黒田さんによろしくお伝えください」 目が合うと、にこやかな優しい笑顔で言う沖田。 「はい」 ブルーダイヤモンドの土方の話を聞いて、何を思ったのだろうか? 何年もの月日を共にした仲間だよね? 動揺を見せないのが素晴らしいな。 僕はノートを捲り、ある1ページを開いた。 ざわめき声の中に混じって、耳に届いてくる世界の王の補佐の声。 「でも、マリアさんがいなかったとしても、よくあの複雑なクエストをクリアしたよねー。ってことは、“あの人”も出てきたってことでしょー?」 声の主は、鬼畜と呼ばれている男だった。 「興味あるな。裏シンデレラクエストをクリアした人達に!だって無名でしょ!?やるよねー!僕、会いに行ってみようかなー!」 そんな言葉が耳に届いてくる。 ノートに描かれたのは、一つの機械。 黒田さんが考えた発明品だ。 皮肉だな。 櫻井京香は。 ブラックアウトの核なのだから。
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