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優しそうな笑顔とは裏腹に、冷徹な心の持ち主なんだよな。
日本の警視庁が作ったブラックアウト対策課?
内容は曖昧だけど、そんな組織が出来ることに興味を持った“上の連中”は、創設の頃から潜入させた。
結局、チーム壊滅の最後の最後までいたんだよな。
噂で聞いただけだけど。
鬼だろ。
多分、あの三人の直属で働くなら、“classA”だよな?
そりゃ、色々と自由がきくでしょ。
チーム登録の解除が出来なければ、そんな遊びは出来ないし。
確か、新撰組の最終結果は、6位だっけ?
「初めて見る人ですね」
プレイヤーネーム沖田が、僕に気さくな笑顔で話しかけてきた。
「は、はい!」
突然のことに動揺し、思わず声が上擦る。
「初めてだと緊張しますよね」
「は、はい!」
沖田の微笑みは、偽りを感じさせないもの。
早くも僕は、その優しさに心を開きかけていた。
「失礼な質問ですけど、何をやっている方なんですか?」
あっ。それは答えても大丈夫って言ってたな。
僕は沖田の質問に答えるために口を開いた。
「黒田研究員の助手をやらせていただいてます」
そうそう。僕は黒田さんの代理で、この会議に来たんだ。
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