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あれは奇策だよな。何かあった時のために、ナンバー2はチーム登録を行わずにフリーのDIMにしとおいた。
新撰組は、ブラックスターにチーム対抗戦をかけられ敗北したが、結果的にこの男だけは生き残った。
「今回も新撰組同様に、ブルーダイヤモンドとはチーム登録を行っていなさそうです。実質のナンバー2。ただし、“刺青”だけは掘ったみたいです」
なるほど。土方は今後の動きに注目だな。
「最後の報告です」
議長が続けて喋る。
「世界を変える日の準備は最終段階に入りました。あとは実行の日取りを決めれば、予定より大幅に早く進めることが出来ます」
おっ。これは黒田さんと僕が出した情報だ。
思ったよりも、開発と起動実験がスムーズに進んだからだろう。
まあ、ほとんどは黒田さんがやってくれたのだけれども……。
自分の力の無さに、自己嫌悪を抱いた時、室内に慌ただしい声が響き渡る。
それは激しいノックの音とほぼ同時に響き渡った。
「報告です!」
「会議中だぞ!」
「すみません!裏シンデレラクエストをクリアした者が現れました!」
あれ?裏シンデレラクエストの管理者って。
「チーム名、春夏!リーダーは渋谷和也という無名のチームです!」
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