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「再び前方から攻撃!」
天海が全員に聞こえる声で知らせた。
どこだ?まだ肉眼で確認出来ない。
となると遠距離攻撃か。
「相当な熱の高さだわ。おそらく光線系の攻撃」
さらに天海がそう言った直後、前方、遥か離れた場所で小さな灯りが視界に映し出される。
目で認識してから、僅か2、3秒。
光線と思われる光は、一瞬にして俺達との距離を詰めてきた。
耳を裂くような衝撃音。
一直線に進んできた光は、卑弥呼が張った結界に直撃する。
「大丈夫ですわ。これぐらいなら」
光線は絶えることなく、隊列の前方に張った結界を攻撃し続ける。
「次の攻撃に備えろ!すぐに次が来るぞ!」
ヒカルは後列の俺達に向かって、厳しい口調で言い放った。
まだ敵の気配を感じない。
ユキヤ、ルイ、空が完全な戦闘体勢に切り替わる。
「敵が現れたら、俺が行くぜ」
ユキヤは不気味に微笑んだ。
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