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俺は隣で解析を続ける天海に声をかける。
「天海。光線の出所は?敵の能力なのは間違いないよな?」
「今、調べてるけど、それは間違いなさそうね。光線の先にプレイヤー反応が出てる」
やはりか。
“機械”じゃなく人が命力を使って放っているなら安心出来るな。
目映く輝いた光は、前方に張られた結界に衝撃を与え続ける。
とりあえず、光線は大したことなさそうだが、これじゃ前に進めない。
おそらく防がれることも想定しての攻撃だろう。
初めの岩の攻撃を含め、これ以上は立ち入らないようにして、身を退かせることを中心に考えている。
ここはアレクサンドロスの領域内。
あらゆる方法で、領域内は把握出来るようになっているはずだ。
おそらくは、既に俺達がブラックスターとわかっているはず。
向こうからしてみれば、メビウスの輪にチーム対抗戦で勝った新撰組を潰したチームなんだから、印象は最悪だよな。
さらに、ヒカルのレベルが四万を超えていることが公になっちまったからな。
これは威嚇攻撃なんだろう。
なら、こっちも威嚇攻撃をすればいい。
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