BLACK★STAR②

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「奴らの領土はだいたい把握出来ているから、正面突破で一番奥に進めばいい。話がわかるなら、戦闘を行う必要もないけどな」 ヒカルは地図に指を置き、アレクサンドロスの領土の入口から一番奥のアジトまで線を引くようになぞった。 アレクサンドロスの警戒システムは、新撰組と似た様な仕組みとなっている。 領土内に登録されている者以外が踏み込むと、奴らの建物内で警報が鳴り侵入者がいることを知らせる。 そうなれば直ぐ様、侵入ルートを調査し、俺達の元へ敵がかけつけてくるだろう。 「卑弥呼……」 ヒカルは、唯一、輪から外れ部屋の隅でじっと話を聞いていた卑弥呼の方を見た。 「今回はお前が先頭だ。正面に結界を張りながら一直線に突き進む」 「わかりましたわ」 卑弥呼はヒカルの言葉に、静かに返事をした。 「向こうが有無も言わずに攻撃を仕掛けてきた場合、反撃はOKだが、殺しはNG」 俺はヒカルの言葉を脳内に刻み込む。 さらにヒカルは続ける。 「おそらく、何もコンタクトは取らずにいきなり攻撃を仕掛けてくるだろうな」 そのための卑弥呼の結界か。 「布陣は、卑弥呼先頭。俺、シャルキーが二列目で横並び、後ろに三列目がユキヤ、ルイ、空。んで最後に四列目に二宮と天海にして、固まっていこう」
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