BLACK★STAR②

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「俺がはるかを殺したって?」 ユキヤは俺の方を振り返り、馬鹿げた質問だと言わんばかりの笑いを口から溢した。 「 ありえねえよ 」 冷たい視線。そして、その雰囲気からは冷気さえ感じた。 「聞いてみただけだ」 「冗談にもほどがあるぜ。ったく」 冷気を掃除機で吸い取る様に、ユキヤの雰囲気に明るさが戻り始める。 一瞬、沈黙が続いた後、ユキヤは背中を見せ、部屋を後にした。 残ったのは、僅かに肌で感じ取った殺気。 人は疑われた時に、動揺を見せない強靭なら、僅かな緩みか、強い視線を対象に向ける癖がある。 その内容が、大きければ大きいほど強くなる。 今の殺気は、疑われた事への腹立たしさからか? それとも……。 なあ?ユキヤ。 知ってるか? アレクサンドロスに同盟を申し入れる、もう一つの理由を。 ヒカルも迷っているんだろうがな。 ヒカルは、問題を同時に解決する器用な奴だ。 メインストーリーの攻略以外に、さらにもう一つ。 アレクサンドロスには、特殊な能力を持った奴がいる。 公にはなってないけどな。 それが特殊捜査能力。 噂では、人が歩く際に残した命力を辿って追跡することが出来たり、その場所でどんな戦闘があったか残った命力から調査出来たり。 さらに、過去にどんな人間を殺したかわかる能力らしい。 ユキヤ。大丈夫だよな? 信じてるぞ。 俺は最後に部屋を出た。
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