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アダムは、リリルの言葉に何度か頷いてから口を開く。
「おっ!それがいいんじゃないか!ここに居てもしょうがないだろ?」
さらに、リリルは付け加えるように言った。
「君達がここへ何の目的があって来たのかはわからないけど、情報収集ならうちのチームに遊びに来れば色々と知ることが出来ると思うよ。それに……」
リリルは少し間を置いてから話し続けた。
「君達がオリンポスに来た際には、おもてなしをする約束だったからねー」
すると、アダムが横からリリルに向かって口を挟む。
「おっ!何か予め来るのがわかってた様な言い方だな!気を付けた方がいいぜ!こいつの直感はよく当たるから!」
「ハズレることもあるよー。例えば、“誰かが死ぬなあって思ってても、稀に生きてること”だってあるからー」
それより、とリリルは付け加えてアダムに言った。
「君の自己紹介をした方がいいんじゃないー?」
そう言われるとアダムは、俺達に手を差し出しながら自己紹介を始めた。
「あっ!失礼!失礼!俺はレッドキングダム、ナンバー3をやらせてもらってる、アダム・アカイヴァーと申します。レッドキングダムでの業務は、チームメンバーの登録簿を管理しています。以後、宜しく」
見た目に反して礼儀が正しい人だな。
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