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目的地までは、あっという間に到着した。
草原の終着点で待っていたのは、果てしなく広がる美しい湖。
中央には、湖を割る様に一本の道が続いている。
その道の先にレッドキングダムは構えていた。
道の終わりには、20メートルはありそうな頑丈な高い壁が行く手を阻む。
見渡す限り左右に続く鉄の壁。
その高い壁から飛び出して見えるのは、城の屋根らしき物。
門から離れた奥へ離れた場所に、巨大な冠の屋根が見えた。
門に取り付けられた、レッドキングダムの紋章らしきものが描かれた看板。
車は門の前まで辿り着くと、急ブレーキをかけながら停止した。
アダムが運転席から窓の外へ顔を出し、門に向かって叫ぶ。
「アダムとリリルだ!新しく5人連れてきた!赤外線で審査して、急いで開門を頼む」
それから五分ほど。
車の中にも聞こえてくるほどの大きな音で、門が土と擦れ合い開き始めた。
門は意外にも、あっさりと開いた。
再び車が動き出した時、いよいよレッドキングダムの敷地内に入る。
その入口を潜ったことは、本当に正しいのだろうか?
もう後には引けないな。
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