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リリルは、こんな時でさえ陽気な様子だ。
俺達は、恩を感じられていることも多いが、同時に反感や恨みを持った連中も多くいる。
わかってはいるんだけどな。
アレクサンドロスが、俺達のチームと戦うってことは勝つための算段があるからだ。
仮にも、何十人対何十万人。
その差を埋める考えは持っているはず。
超攻撃的チーム。その名の通り、攻撃に重点を置いて一気に攻めかけるのが、アレクサンドロスの手法だ。
「よし。シンバさんの隊からもう少し、人員を割いておくか」
国内に、少しだけ人員を割いておく。
これで一機や二機、敵が突入してきても大丈夫なはずだ。
「攻撃はお前の担当だからな」
俺の言葉に、シンバさんとリリルがそいつに視線を向ける。
「しっかりと戦闘要員を率いて、敵陣に乗り込んでくれ」
俺がそう言うと、そいつは返事をした。
「了解っす!任せてください!」
レッドキングダム、ナンバー5。
「しっかり頼むよー。ウルフ」
リリルが微笑みかけると、若干、ウルフは緊張感を漂わせた。
「り、了解っす!リリルさん!」
この中では一番年下ではあるが、攻撃要員を任せるならこいつしかいないってのが俺達の結論。
ウルフの能力なら、レオンを上手く奪うことが出来る。
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